雪が融け、水めぐり、花ひらく
光を浴びる春の旅
しなのおおまちの春は、ゆっくりと訪れます。
頰を刺すような冷たい空気が、やさしい春の空気に入れ替わるのは、4月ごろ。
3000m級の北アルプスの峰には、まだまだ雪が残りますが、
里山では、雪の下から春を告げる草花が顔を出し、
雪融け水がせせらぎ、小鳥たちがさえずります。
桜のお花見は、4月中旬ごろから。
山間を彩るオオヤマザクラの開花は、少し遅れて4月下旬ごろから。
花見弁当を持って市民の森でくつろぐのはもちろん、
鮮やかなピンクを湖面に写し込む中綱湖で、しっとりとお花見を楽しむのもおすすめです。
中山高原が菜の花の黄色一色に染まるのは、5月。
北アルプスの残雪と色彩豊かな花たちの共演は、ここ、信濃大町ならではの絶景です。
水を湛えた田んぼは水鏡のように山並みを写します。
残雪を纏った山並みを遠くから見るのもいいけれど、もっと近づきたいと思ったなら、出かけてみましょう。
信濃大町には世紀の大工事が行われた「黒部ダム」をめぐる立山黒部アルペンルートの玄関口があります。
電気バス、ケーブルカー、ロープウェイなどを乗り継いで、立山・室堂へ。
4月中旬から6月中旬なら20m級の雪の壁、「雪の大谷」を歩くことができます。